最近ドローンにハマっているトントンですが、ドローンに関することで質問を頂くことが増えたので、いい機会ですからここで、ドローンに関することをまとめておこうと思います。
*2022年6月20日、日本のドローン規制が変更になり、100g以上のドローン機体登録と機体へのID表記が義務化されます。詳しくは国土交通省にお問い合わせください。(Link:https://www.mlit.go.jp/koku/drone/)
トントンが使っているドローン
使用しているドローンは、DJI製の『DJI Mini2』です。

なぜこの機種を選んだのかは後述しますが、ドローンと一言に言ってもメーカーも機種も、多種多様あります。トントンが理解している範囲内で順を追って解説します。
ドローンのシステムについて
FPVシステム
FPVとは、、First(ファースト) Person(パーソン) View(ビュー)の略で、一人称視点という意味です。
簡単に言うと、ドローンが見ている景色を見ながら操縦できるシステムです。
リモコンで操作する機体でわかりやすく例えると、ラジコンカー。操縦者はラジコンカーを別の場所から見ながら操縦しますよね。これはラジコンカーにカメラがついていないため、また送信機も受信機もないため、機体を見ながら操縦する必要があるのです。
これがドローンの場合はFPVシステムのおかげで、操縦者は地上や離れた場所にいながらにしてドローンから送られた映像を見ながら操縦することを可能にしています。(全てのドローンにFPVシステムが搭載されているわけではありません)
このため、受信機にはスクリーンが必要になります。大体のものはタブレットかスマホがこれの代わりになります。業務用ではノートパソコンを利用することもあるようです。
ドローンの種類について
大きく分けて2種類あります。
- レース用ドローン
- 空撮ドローン
レース用ドローン
僕のような趣味で行う空撮や、映画等の業務撮影とは違い、ドローンでレースを行うための専用ドローン機があります。
スピード重視であったり旋回が速かったりと、撮影するために作られたものではありません。が、カメラはついています。
撮影するためのカメラではなく、操縦するためのカメラです。(撮影もできるようですが、綺麗さを求めたものではない、という意味です)
障害物等を避けながらコースを周り最速を目指すレースや、華麗な旋回で点数を競うものもあるようです。
レース用ドローンでは映像の遅延を少なくするため、FPVシステムの周波数が大きい方(主に5.8Ghz帯)を使います。
これの意味するところは、別途免許が必要になる、ということです。(個人用途:アマチュア無線技士4級以上 / 商業用途:第三級陸上特殊無線技士以上+無線局開局申請と無線局使用許可など)
空撮ドローン
空撮ドローンは、撮影のためのドローン機体です。写真や動画を撮ることをメインとしている機体です。
こちらはFPVシステムの周波数の小さい方(主に2.4Ghz帯)を使用するため、無線関連の資格や申請は必要ありません。
そしてこの空撮ドローンもさらに2種類に分かれます。
- 業務用ドローン
- トイドローン
業務用ドローン
業務用ドローンとは、機体登録が必要な機体で、場合によってドローン専用の資格が必要となり、飛行予定エリアにおいて許可申請を各部署に行う必要があります。
簡単に言うと、大きくて、風に強くて、高いところまで飛ばせて、超高画質なものが撮れるもの。
「小型飛行機」と同じ扱いになるため、運転免許が必要になり、機体そのものの登録が必要になります。(ただし2022年現在、ドローン操縦資格は民間資格のみです)
車と同じように考えると分かりやすいです。
ミニカーは子供でも使えますし、ラジコンカーのような大きさでは免許が要りませんし、いちいち車両登録もしません。
これが実際の車であれば、車体登録はもちろん、運転免許も必要で、車庫証明や車検も必要になりますよね。
トイドローン
トイドローンは、上記の例でいうミニカーです。トイ(Toy = おもちゃ) のドローン。
つまりは、小さくて、風に弱く、そこまで高くは飛ばせない、超高画質なものは撮れないもの(趣味範囲での高画質なもの(4K映像)は撮れます)、です。
免許も必要なければ、機体登録も必要ない。許可申請も「禁止エリア」や「許可必須エリア」でない限り、必要ありません。
そして僕が使用している DJI Mini2 はトイドローンの部類に入ります。
ドローン導入のきっかけ
コロナ禍の2021年。オランダのコロナ規制は簡単に言うとロックダウン。お店も生活必需品を扱うお店以外やっておらず、文房具や服、電化製品などを扱うお店は閉まっていて、同時に映画館・美術館・博物館等の娯楽施設ももちろんやっていません。
あらゆる娯楽がなく、生活必需品(主にスーパー)は時短営業のため、閉まる前に買い物を済ませ、あとは家で過ごす・・・休日も何もやっていないので、何も楽しみはありませんでした。
オランダと言えばチューリップ!
で・す・が
有名なキューケンホフ公園も2年連続で閉園。
娯楽を奪われ、満開のチューリップを見ることも叶わない状況。。。精神的にも少し病んでいました。動画活動も疎かになり、自分の精神衛生を保つのも中々厳しい時期でした。
ですがここで気づいたのです。外出を禁止されているわけではないということに。(夜間外出制限規制はありました)
ドライブして、チューリップ畑とか見に行くのはありなんじゃないか、と。
そして実際に行ってみた時の動画がこちらです。
この動画を撮ってる時に、花畑を目の前にして思いついたのです。
ドローンで撮ったら超綺麗になるんじゃね!?
風車が見える場所にあるチューリップ畑。春から夏頃は天気のいいオランダ。まさにドローンの季節!ちょっと調べたら、日本よりも飛ばせる場所が多い!
ヨーロッパの景色や観光スポットを動画で紹介してきたけれど、ドローンでならもっともっと楽しい動画が撮れる!インスタ用の写真も撮れる!
これはドローンを導入するしかない!
ということで決めました。トントントレインのドローンデビューです!🎉🐽
なぜ DJI Mini2 にしたの?
ドローン導入にあたり自分なりに調べ、この記事の前半で書いた内容を知った上でDJI Mini2 に決めたトントンですが、このドローンにした理由は、
- オランダで無線免許取るのが面倒そう
- やり始めから本格的なものに触るのは気が引ける
- 今後も撮り続けるかは分からない(いっときの情熱かもしれない)
- 旅行先に持って行くのに大きいドローンは疑問
- ブランドはこの業界ではDJIがしっかりしている(っぽい)
折り畳むと手のひらサイズになるDJI Mini2。トイドローンの中では最新型で、4K映像が撮れる。免許も資格も必要なく、許可を取る場面が限りなく少ない。初手としてはこれがいいと、決めました。
ドローン撮影で分かったこと
実際にやってみて分かったことがいくつかあるので、それも箇条書きですがまとめておきます。
- 僕は高所恐怖症だけどドローン操縦時は怖くならない(なんでだろう)
- リモコンにスマホ(タブレット)を使用するため、端末は新機種の方が電波が強い
- 離陸前にドローン側がGPSで「禁止エリア」の判断をしてくれる(禁止エリアではそもそも離陸すらしてくれない)
- 「高所制限エリア」では自動的に制限高までしか飛べない
- 飛行データは保持されるので何かの際に提供できるようになっている
- トイドローンの枠は国によって違う(例:DJI Mini2も販売国で仕様が異なる)
- 飛ばす前に「ホームポイント」を記憶してくれるので、どこ行ったか分かんなくなったとき(よくある)は、自動で戻って来させることができる
- DJI Mini2 の機能は制限されているものが多い(例:障害物は避けられない(センサーが1個しかない、自動追尾機能はない(手動でかっこよく撮れるようになるしかない)など)
- 4K映像ではあるけど30fpsが限界値なので、超高画質とはいかない(それでも綺麗だけど)
- 場面によっては専用レンズ(サングラスのようなもの)をつけた方がいいかもしれない(今度試します)
- バッテリーは多いに越したことはない
また分かり次第、アップデートします。
トントンが撮ったドローン映像作品
色々調べて導入する機体を決めてポチりましたが、実は実際に手元にDJI Mini2が手元に来た頃にはすでにチューリップの季節は終わっていました(泣)
それでも晴れ間が続くオランダの春〜夏。いろんなところへ持って行きたい!ドローン空撮してみたい!
というか操縦方法覚えたい!
と、近所でちょこまかと練習して(禁止エリアでもトイドローンは低空飛行なら飛ばせます)、リモコンの使い方や機能、解像度の設定や諸々をある程度覚え・・・
最も適した撮影地を探し、僕だけが楽しんでもアレなので家族で旅行としても行ける場所。。。で撮ってきた処女作がこちら!
オランダ・テクセル(テッセル)島
オランダの北部に位置するTexel Island。この島全域でドローン空撮ができます。まさにピッタリの場所でした!
まだまだ飛ばし慣れていないので、いろんな機能を試しながら撮っていますが、特に朝焼けの灯台はお気に入りです。
オランダの珍しい湖水地区:LOODSRECHTSE PLASSEN.
運河が有名なオランダですが、実は湖も沢山あります。もともと海抜0mの土地に人が住めるようにして開発してきた経緯のあるオランダ。湖の上にも人が住めるようにしたんですね。
動画を見ていただければ分かるように、実際に家があり、住まわれている方々がいらっしゃいます。上から見るととても珍しい地形を楽しめます。
オランダの面白い遊泳施設
2021年の夏は、オランダでは珍しく30度越えとなり、かなりの暑さでした。
また、オランダではクーラーは一般家庭にはない(そこまで暑くならなかった上、冬はセントラルヒーティングであったかい)ため、中々に厳しい日々でした。
コロナ規制もいったん緩んだこの時期、子供たちを遊ばせようと連れてきました。(というのは少し建前で、ドローンを飛ばせる場所でかつ子供が遊べる場所を探していました笑)
オランダには面白い場所がありますね!
オランダ最大規模位のお城:デ・ハール城
オランダには旧城跡が歴史博物館として公開されている場所が多々あり、デ・ハ城(Kasteel De Haar) もその一つ。
今回は空撮だけではなく、内部の様子も交えながら動画にしてみました。
こういう映像が撮れるのがドローンの凄さ!そしてヨーロッパならではの映像ですね!
オランダの中にベルギーが点在する街
夏に旅行したTilburg(ティルブルグ)という街にほど近い場所にあった、オランダの砂丘。こちらはドローンでこそお伝えできる地形でした。
ドローンを使って「自分を追尾させること」を覚え、トントンが歩いている映像が空撮できています。どんどんやり方を覚えていっています!
オランダの世界遺産のポンプ場:Ir. DF Woudagemaal
この頃になると、ドローン映像をVlogに挟むようになりました。
世界遺産を空撮すると、地上から見ている景色とは違うものが見えます。中々興味深い場所でした。
オランダ・フローニンゲン(Groningen) の街並
Groningen(フローニンゲン)というマスタードで有名な街で空撮しました。住宅街の様子や、街によって雰囲気が変わる建物の様子などが伺えます。
車が吸い込まれる珍しい橋
ドローン動画の中でも、個人的にかなり気に入っているドローン動画です。車で通過するときはただのトンネルですが、上から見ると絶景が広がっていました。
車が橋を渡るのではなく、船が橋を渡っているという構図。
運河では船が通ると跳ね橋が上がる関係で、交通渋滞が起きるオランダですが、ここはその渋滞をなくすために作られたと言っても過言ではない設計。
船も車も同時に通れるようになっている、不思議な場所です。
キューケンホフ城
冒頭でお伝えしていたチューリップで有名な「キューケンホフ公園」。毎年綺麗なチューリップを見られる素敵な公園ですが、「キューケンホフ」は実は地名で、かつお城もあるんです。
この年、前述の通り公園は閉園でしたが、お城を見ることは出来ました。(お城の中は入れませんでした)
やはり城や大きな建物はドローンで撮ると映えますね!これが2021年最後の空撮です。
2022年初ドローン作品:オランダの800本以上の桜並木
実はオランダは日本との歴史は古くからあり、友好の証として日本から沢山の桜が贈呈されています。このため各地で桜を見ることができるのですが、ここまで圧巻の桜並木は他にありません。
桜が満開となる時期を見定め、天気にも恵まれ最高の映像を残すことができました!2022年もどんどんドローン頑張ります!
巨大キス人形モニュメント:Kissing Couple XXXL
お土産屋さんでもよく見かけるこのカップル人形。デルフト(Delft)地方発祥のデルフト焼きで有名なデザインですが、巨大なモニュメントが実はアムステルダムにあったと聞いて、桜並木を撮った帰りに行ってきました!
これこそドローンならでは!とても楽しい撮影になりました!
最後に
2022年もドローン撮影シーズンがやってきました!
まだアップしていない空撮映像も実はあります!

ドローン導入のきっかけとなったチューリップももちろん撮りたいですし、ドローンから見たオランダをもっともっとお届けして行きたいと思います!
今後ともよろしくお願いします!
それでは!!!