新カメラを導入して数週間。
画質は綺麗になり、音質もこの上なくクリアで雑音も少ない。調べ尽くした甲斐がありました。
でも・・・・どうしても気になることがありました。それは・・・・
手ぶれ!
過去5年使用していたコンデジ、CanonのSX730 HSは、今の時代では型遅れの画質ではありますが、手ぶれ補正は標準装備されていました。

今回はこの「手ぶれ」にまつわるお話です。
手ぶれって?
人の腕はロボットのように固定できません。たとえギプスをしていたとしても、上下左右に細かく動いてしまいます。
この微妙にでも動く手でカメラを持ち、動画や写真を撮ると、その映像はブレています。
これは人間・・・もとい生体である以上仕方のないことです。
写真には関係ないように思われがちですが、シャッターが開いているコンマ何秒の間に被写体ないし自分が動いていれば、その写真はぶれてしまいます。
動画であればなおさらのこと。
ただ、例えば三脚に立てたり、どこかに置いた状態だったりで撮ったものは基本的にはブレません。カメラが固定されている状態ですから、ブレようがありませんよね。
なので手持ちで自撮りや撮影をする以上、手ぶれが起きるのは仕方のないことです。特に動きのある動画はなおさらです。
これをなかったかのようにしてスムーズな映像、またはブレてない写真に補正する機能が、手ぶれ補正です。
手ぶれ補正の種類
手ぶれ補正の種類は主に以下の3種類です。
- ボディ内手ぶれ補正
- レンズ内手ぶれ補正
- 編集ソフトの手ぶれ補正
- おまけ:スロー映像でごまかす(動画の場合)
一つずつ簡単に解説していきます。
1.ボディ内手ぶれ補正
カメラ本体に、デジタル処理で手ぶれ補正がかかった状態の映像・写真にしてくれる機能がついているものを言います。
デメリットとしては、大体の場合、手ぶれ補正なしで撮っているものよりも画角が狭くなることです。
2.レンズ内手ぶれ補正
ボディにレンズを別でつける一眼レフやミラーレス一眼の、そのレンズ自体に手ぶれ補正機構がついているものを言います。レンズの仕組みとして手ぶれを少なくするようにできているものです。
本体の手ぶれ補正機能のある・なしに関わらず、レンズ側で手ぶれ補正をかけることになります。
ボディの手ぶれ補正をかけずにレンズの手ぶれ補正に頼ると、画角はそのままにある程度の手ぶれを抑えた映像・写真を撮影することができます。
3.編集ソフトでの手ぶれ補正
撮影したデータを編集ソフトに取り込み、編集作業の中で手ぶれ補正を行うことを指します。
編集ソフトによってこの機能の名称は異なりますが、この機能を使うことで手ぶれを抑えた映像に仕上げます。(僕が使用しているFinal Cut Pro X や Premire Proについています。使い方はここでは割愛します)
デメリットは、大きくブレている映像(例えば歩いている時に撮った動画など)に手ぶれ補正をかけると歪んだ映像になるのが欠点です。
4.スロー映像でごまかす
動画では通常速度のシーンや早送りのシーン、スローのシーンなどを使い分けて緩急をつけ、より魅力的な動画にします。
スロー映像の場合、思いっきりブレていない限りは補正をかけずとも綺麗な動画になります。
ただ、全てのシーンをスローでやり尽くすのは・・・・動画としてどうかなと・・・。
トントンの新カメラには手ぶれ補正はないの?
問題はここです。
カメラを新調した記事にも書きましたが、僕が持っているα6400にはボディ内手ぶれ補正はありません。そして使用しているレンズ Sigma 16mm F1.4にもレンズ内手ぶれ補正はありません。
つまり、相当気をつけていないとブレっブレの動画や写真が撮れる代物となっています。
*おしゃれな手ぶれ?が出るので、それはそれで気に入ってはいますが・・・
ただ、手ぶれ補正のあるボディと手ぶれ補正のあるレンズは、高いんです。だったら、この浮いたお金であるものを導入すれば結果として安く済むし、あと使ってみないことには手ぶれ補正が本当に必要か分からないし、。。。
という理由もあってα6400にしたんですよね。
でも動画を3本撮り終えて、やっぱり気になるなと思って以下のものを導入することになりました。
ジンバル・スタビライザーとは
今まで解説してきた手ぶれ補正は、あくまでもデジタルで機能的に補正をかけるものです。
実際に撮ってる映像はブレていて、それを機械的に、半ば無理矢理にブレていないものにしているのです。
だったら、そもそもブレていない映像・写真を撮ればいいのでは?
そうです。そうなんです。
でも人間ですから無理なんです。
手で持ったらどうしたってブレてしまうんです。。。
でも、世の中にはあるんです。物理的にそれを可能にする機械が。手で持ってブレない映像・写真にしてくれるものが!
それをジンバル(スタビライザー)と言います。
ジンバルって何?
ジンバルにカメラをセットして、そのジンバルを持って撮影することで台座をモーターで動かし、手ブレをなかったかのようにするように物理的に補正する機械です。

例えば映画の撮影では、大きなクレーンに吊るされたカメラが俳優さんの周りを動いていたり、両手で持ってカメラを体で支えながら撮影するようなメイキングシーンを見たことありませんか?
あれの簡易版と思っていただければいいかと。
一般人が撮影に使うジンバルは、一本の棒のようなものにある程度の手ぶれを抑えてくれるモーター付き台座がついているものです。
手が上下してても高さをキープしたり、スムーズな動きの映像にするための補正を物理的にかけてくれる機械です。
例えば人物が走っているシーンを後ろから走って追いかけながら撮影するとか、単純に歩いているシーンで前の映像を撮っている時など、縦揺れや横揺れを大幅に軽減してくれます。
現代ではスマホの画質も上がっていることからスマホでのYouTube撮影をする方々も増えていて、その需要に応える形でスマホ専用のジンバルも存在します。
実はトントン、スマホ撮影なんて言葉が流行るずっと前、それこそ日本を出るより前、スマホ撮影でジンバルを使っていたことあるんです。
今の時代はこんな大袈裟な大きさではないスマホ用ジンバルですが、それでもスムーズな映像にするには必要な機械でした。(実はオランダにも持ってきてますが、今ホコリかぶってます)
ということで買っちゃいましたジンバル
カメラを買う時にも尋常じゃないくらい調べましたが、今回も調べました。
ジンバル、およびスタビライザーは、今特に英語圏で盛んな「シネマティックブイログ」の撮影において欠かせないものとなっています。
だからこそ様々なブランドがあり、機能があり、大きさ、携帯性、重さ・・・・色々と判断が難しかったりします。
ただ、僕の念頭にあったものは、
- 手ぶれ補正機能のついたカメラやレンズ代以下であること(高級すぎない)
- α6400を載せられるもの(ものによっては耐えられない)
- あまり多機能だと使いこなせる自信がない
- 携帯性に優れていて持ち運びしやすいもの
この条件で調べていくと割とあっさりとブランドも型番も決まりました。
すでに写真が出ていますが、僕が買ったジンバルは、
DJI Ronin SC
ミラーレス機でかつ比較的小さめの機材用のジンバルです。
DJIは、僕が持っているドローンのメーカーです。
なぜドローンのメーカーがジンバル!?
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そもそもドローンはジンバル機能があってこその撮影機器です。空撮時はどうしたって風の影響を受けますし、手で持っていることで起きる「手ぶれ」なんて比にならないくらい補正が必要です。
またドローンについているカメラは非常に小さいんです。この小さいカメラが風の影響をどのように受けるのか・・・お分かりですよね?
仮に補正がない映像だったとしたら、空撮映像がブレっブレでどうしようもないくらい酔います。多分。使い物になりません。
今まで空撮してきた映像・写真で一つもブレたものはないので、DJIのスタビライザーの機能は信頼できます。(宣伝ではありません)
ドローンのジンバル性能を肌で感じている僕としては最も信頼できるものとして、DJIにさせていただきました!
*他のものが信頼できないということではありません。すでに使ったことのあるブランドで信頼できると僕が個人的に判断したものです。他のジンバルも評価が高いものはたくさんあります。
DJI Ronin SC は小さめの機材用なのでジンバル自体も小さいので持ち運びに便利です。ちょっとした備品をつければ、今まで使っていたJobyのゴリラポッドへの付け替えもスムーズになります。
バッテリーはUSB-Cで充電し、フル充電で最大11時間駆動。これは僕の場合3日くらい撮影できます。
機能も最新版ほどではないにしても僕には十分すぎるくらい充実していて、現状はまだ練習段階ではありますが、すごく気に入っています!
まだ使いこなせていませんが、今後のブイログでどんどん試していければと思っています。
初めてα6400をジンバルに載せて撮った作品はこちらです!
まとめ
新カメラを導入してからというもの、見事に機材沼にハマっている感が否めないトントントレインですが、とりあえずはこの辺で打ち止めにしておこうと思います。
とりあえずは今のレンズとジンバルでできることを最大限やっていって、また必要だと思った時期に考えた方がいいかなと。
今後のトントントレインは、シネマティックな動画が増えていくこと間違いなし!
ぜひご期待ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!